2022.06.22 2023.08.18更新 社内報制作の基礎
信頼性や独自性が高く、鮮度の良い情報は社内報の質の向上に不可欠です。締切などの限られた時間の中で、より良い社内報を作ることができるよう、情報収集のポイントをご紹介します。
目次
いよいよ、誌面をつくっていくための素材収集がスタートです! 企画をつくり込んできたあなたのイメージに沿って、素材を丁寧に集めていきましょう。ただし、実際に素材・情報集めに動き始めると、予想通りに進まないことも発生します。そんなときは、「社員(読者)の役に立つ誌面づくり」という大原則に従い、企画を修正・変更する勇気が必要です。 情報というのは、源流に近づくほど、新鮮で信頼性と独自性の高いものが手に入ります。ですから、社内報担当者がインタビューで当事者の思いに直接ふれて生の声を伝えるのは、非常に有意義なことです。料理同様、素材の鮮度は誌面のクオリティーに大きな影響を与えます。
ただ、時間と人手が限られる中、すべての情報で源流にアプローチするのは現実的ではありません。社内報内のコーナーや企画で優先順位を付けると良いでしょう。
例えば、直接話を聞けば価値の高い情報が入ると見込めるテーマや特集ではインタビューを実施。一方、社員に事実を正しく周知することが大切なテーマは、担当部署とメール連絡で確認を済ませるのも一案です。
(1)インタビュー(2)メール(3)電話などの方法があります。最も質の良い素材が集められるのは、もちろん現場に出向いて直接話を聞かせてもらう方法(インタビュー)です。ただ、インタビューは時間やコスト(交通費)がかかるデメリットも。事実関係の確認で済むものはメールで行うなどメリハリが大事です。また、コーナーや企画内容によってはアンケート回答で済むものや、関係部署に原稿を書いてもらうことで集まる素材も。それぞれの情報収集のメリットとデメリットを把握して、適切な形でテキスト素材を集めましょう。
あなたが聞きたいテーマ(社員の役に立つ話)、取材相手が社員に伝えたいことは何でしょう。仮説を立ててインタビュー時の「軸(=ストーリー)」を準備しておきましょう。
仮説を土台に、インタビューでは検証を進めます。しかし、予想に反した答えが出たり、いい意味で仮説が裏切られることも少なくありません。そんなときは、企画趣旨を生かしつつ、相手が伝えたい内容を丁寧に収集。仮説を調整します。
取材当日の内容によって企画の方向を調整するためには、元となる仮説がしっかりしていることが大切です。行き当たりばったりの取材にならないよう、事前の情報収集はしっかりと行いましょう。
取材前の準備や当日のコツについては、コラム社内報のインタビュー時は、相手への感謝を忘れずに、社内報取材のコツ 目指せ! 聞き上手]で詳細を紹介しています。また、社内報でよくある座談会については社内報の座談会を成功させるコツにポイントを掲載しています。
インタビューで得た素材を基に方向性を決めます。社員(読者)に伝わる文章を書きましょう。原稿作成のコツは、コラム社内報のための、伝わる文章の基本で紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。また、文章の書き方もいろいろと工夫ができます。話者の一人称視点で原稿を書いたり、会話形式にしたり、一問一答やQ&A方式にしたり……集めたテキスト素材をうまく活用する方法はインタビューで集めた素材を効果的に伝えようで詳しく解説しています。
実際のインタビュー時の受け答えを想定してイメージトレーニング!
取材相手の同期や元同僚が近くにいたら話を聞いてみましょう。
事前に資料を読み込むことも、大切な情報収集。社内イントラや一般紙の記事など。取材相手の事業の現況を把握しましょう!
食べ物も情報も素材が大切!
より良い社内報制作をつくれるよう、信頼性と独自性が高く、鮮度の良い最新の情報を集めることができるよう、心掛けましょう。