2022.06.29 制作事例
今年も新入社員を紹介する新入社員特集号が各社から続々と発行されました。人気企画となることが多い新入社員特集号ですが、恒例であるだけに、毎年の紹介方法や誌面構成で頭を悩ませる社内報担当者も多いのではないでしょうか。そこで今回は、長年、太平社が社内報制作をお手伝いしている自動車メーカーN社様の新入社員特集号の制作事例を少しだけご紹介します。
1人1台のパソコンで業務をするわけではない製造業や小売業などの企業では、紙の社内報を1人1部ずつ配布し、社内情報を届けるケースがほとんどです。N社様は隔月で30ページ前後の社内報を制作。毎年のように経団連推薦社内報を受賞し、社内外から評価されています。
N社様の社内報制作における編集方針は、「社員の顔をなるべく多く見せること」。身近な仲間の顔が掲載されているというきっかけで、読んでみようという強い動機づけになります。新入社員特集号の表紙は、例年、新入社員全員の顔写真を掲載したデザイン。今年も100名以上の顔が表紙と裏表紙を飾っています。社内報を手にした際のインパクトと、ついつい見入ってしまう見ごたえは、1年に1度、新入社員特集号ならではでしょう。
緊張した様子の新入社員の皆さんに、なるべく自然に、はつらつとした表情で出演いただくために、太平社のディレクターとカメラマンで撮影現場を担当します。関東と九州の2拠点で開催される入社式に赴き、撮影を実施。真正面からの撮影ばかりでは、レイアウトした際にどうしても証明写真のような固い印象になってしまうので、一人ひとりと相談しながら、その場で角度やポーズを提案し撮影します。撮影機材などがセットされた撮影現場の独特な雰囲気の中、プロカメラマンに撮影される新鮮な体験が、人生の節目の思い出に残るよう、撮影自体をイベント化することで、楽しんでもらい、個性あふれる表情を引き出していくようにしています。
一生に一度の新入社員特集号への掲載をきれいな写真で残せるよう、新入社員の服装やヘアスタイルの乱れ、表情などにも気を配りながら撮影します。こうして撮影した写真は、何年経っても、入社当時の初々しさを懐かしんだり、周りの仲間たちとのコミュニケーションのきっかけにもなったりと、かけがえのないコンテンツになっていくはずです。
社内報担当者にとっても実は、新入社員特集号は後々まで使えるコンテンツといえます。社内報の企画立案や取材依頼先、執筆依頼先の人選に困ったとき、過去の新入社員特集号を見返しながら、企画を考えているという担当者の声もよく耳にします。どうしても社内報に登場する社員には偏りが出て、お馴染みの社員ばかりが登場しがちです。若手社員にももっと登場してほしいという場合に、社内報バックナンバーの新入社員特集号が役立ちます。どんなキャラクターなのかをチェックした上で依頼すると、出演交渉や取材もよりスムーズにいくでしょう。そんな使い方も少し頭に入れて、新入社員の紹介欄の構成を検討しておくこともお勧めです。
新入社員を紹介する切り口は各社さまざまな工夫を凝らしています。最近では短い動画で自己紹介する連動企画や、プライベート写真を織り交ぜながら意外な一面を垣間見せる企画、自己分析した性格や特徴をチャートや脳内メーカーなどを使って表現する企画などもこれまで多く見受けられました。新入社員を紹介する切り口などお困りでしたら、ぜひお気軽にご相談ください。これまで制作してきたさまざまな企画事例なども参考に、企画立案からサポートします。
今回ご紹介した自動車メーカーN社様の社内報担当者インタビューの記事は、太平社のオウンドメディア『SHARE』のvol.7とvol.8にも掲載されています。ぜひご覧ください。
