2022.09.26制作事例
年末が近づくと、来年度に向けて「会社案内」の検討を始める担当者さまも多いのではないでしょうか。企業の顔ともいえる会社案内やコーポレートサイトのご相談は当社にも頻繁に寄せられ、それらの制作を通じたブランディングのお手伝いを行ってきました。 コロナによってリモートでの商談が日常となった今、会社案内のニーズにも変化が起きています。今回は、そんな新しい形の会社案内へリニューアルした２社の事例をご紹介します。
従来主流の紙媒体の会社案内は、その形状や加工、紙質を工夫することで、企業のイメージを印象的なものにしたり、一覧性を活かして情報量の多い事業内容などを分かりやすく見せられたりする利点があります。展示会や採用イベント時などに配布すれば、ターゲットが持ち帰った後に回覧してくれる可能性も高いでしょう。また、クライアントとの契約時や、事業の申請などに伴って国や自治体、関連機関への必要資料として提出を求められる場合も多く、その需要は現在でもなくなってはいません。
しかしながら、コロナの影響によって対面の機会が減り、リモートでの商談が増えていることも事実です。そこで従来の紙会社案内をPDFにしたものを使っても、サイズや情報量がPC画面に適さず、使いにくいことは想像できるでしょう。 そんなお悩みから実際に当社へご相談くださり、会社案内をリニューアルしたのがM社様とE社様です。
両社ともPC画面で使用することを想定し、形状はA4横型のスライド式に。紙媒体の会社案内と違い、スライド１枚に入れる情報量はかなり少な目です。文字も大きめに設定し、あくまでPC画面での読みやすさ・説明のしやすさを考慮しています。
M社さま 会社案内
E社さま 会社案内
ただ、紙媒体での需要もあるため、余白や要素の配置バランスを別途調整して、印刷・製本したものの納品にも対応しました。ちなみに、紙会社案内の保管場所や部数管理も担当者さまにとってはお悩みのひとつ。今回は、必要な部数だけを都内の倉庫から都度迅速に納品できるロジスティクスサービスもご案内し、あわせてご利用いただきました。制作から製造、納品や保管までワンストップで提供できる強みを生かして、担当者さまの負担軽減にも努めています。
制作に入る前に、会社案内を使う機会が多い営業担当者さまにヒアリングを実施したところ、意外とよく聞かれたのが「自分たちで別途資料を作成して会社案内の補足をしている」という声。クライアントの特性やニーズ、時勢に合わせて、その時々の情報を別の資料にまとめ、会社案内と一緒にご案内しているケースが多いといいます。
また、会社案内の改訂は早くても１年に一度という企業がほとんど。紙媒体の場合は、ある程度使用される数を予測して、一度に数千部を印刷します。そうすると、会社案内に最新の情報や数値が反映されていないことも。だからこそ、現場の担当者は各自で補足資料を作成していたというわけです。
ところが、担当者が各自で資料を作ると、色遣いやフォント、画面の余白などのデザインがバラバラになるのは避けられず、企業のイメージが統一できなくなってしまいます。ブランディングにおいて、一貫した企業イメージを伝えるデザインの共通化は大事なポイントです。そもそも、補足資料を都度作成する担当者の負担は相当なものでしょう。それを解決するべくご提案したのが、会社案内の必要な部分だけを編集できるようにしたPowerPointデータです。別途、会社案内とトーンを合わせて一緒に使える、トピックス用のテンプレートもご用意しました。
E社さま パワポ版
M社さま パワポ版
余白や写真といった一定のデザイン要素は画像化して固定し、数値や一部の文章は各自で可変できるようになっています。デザインをなるべく崩さずに、情報の更新や追加はしやすい領域やバランスを見極め作成しました。
M社さま トピックステンプレート
これらを活用すれば、最新の数値やトピックスを、いつでも誰でも反映することができます。トークの順番に合わせてページを入れ替えるのも簡単です。
トピックスのテンプレートは、注目度が高く動きが活発なSDGｓ関連の最新事例を紹介したい時などによく活用されているとのことです。
来年度の会社案内を検討する際には、今回ご紹介した事例も参考に、社員が本当に使いやすい形をぜひ検討してみてください。
当社ではコンセプトの設定や、課題の抽出、使用者へのヒアリングにも、担当者様と二人三脚で対応させていただきます。原稿やコピーの執筆、社長・役員の撮影といったコンテンツ制作もお任せいただけるのは、広報ツール制作専門の太平社ならでは。お悩みがあればお気軽にご相談ください。
今回ご紹介したM社さまでは、会社案内に限らず、企業イメージのリブランディングという形でさまざまな広報ツールの制作をお手伝いさせていただきました。プロジェクトのねらいや進め方、社内の体制について担当者様が語ったインタビューをSHARE09に掲載していますので、ご興味のある方はぜひこちらからお問い合わせください。
