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撮影の前後にチェックしたいポイントまとめ

2023.11.21 写真撮影Tips

撮影の前後にチェックしたいポイントまとめ

企業のWEBサイトやSNS、各種パンフレット、社内報などのクオリティにも大きく影響する写真撮影。最近は撮影機材の進化とともに、担当者さまが自ら撮影した写真を使用するケースも多くなってきました。そんな中、「もっとうまく写真を撮りたい」「どうしたらあんないい感じの写真が撮れるかコツを知りたい」という方も多いのではないでしょうか。

この連載では、「一眼レフを使って撮影をしたい!」という方に向けて、一眼レフカメラの基礎知識、制作に使うための写真の撮り方のコツ、社内のよくある撮影シチュエーションでの撮り方など、初心者の方にも役立つ撮影Tipsをお伝えしていきます。ぜひこちらの記事を読んで、担当者さまならではの視点・タイミングでしか撮れない、ベストショットを狙ってくださいね。過去の連載記事はこちらから。

Vol.10となる今回は、これまでの総復習として、撮影の前後にチェックしておきたい段取りやポイントについてまとめます。また、初心者の方が「これってカメラの故障?」と勘違いしやすい、いくつかの例についても解説します。

機材の準備

撮影の前日には、機材の準備とチェックをしておきましょう。撮影Tips Vo.1「揃えておきたい基本機材と上達のコツ」でも詳しくご紹介しています。

機材の準備リスト

  • ☑ カメラ本体
  • ☑ レンズ
  • ☑ カメラの電池
  • ☑ SDカード(空き容量も確認)
  • ☑ 三脚(集合写真やポートレート、物撮りの場合など)
  • ☑ クリップオンストロボ(明るさを足したい時、電池の確認も忘れずに)
  • ☑ レフ板や代わりになる白い布など(ポートレートで明るさを足したい時)

一眼レフカメラの電池は長持ちしますが、必ず残量を確認し、必要であれば前日に充電しておくようにしましょう。予備の電池も持っておくと安心です。ちなみに、ミラーレスカメラの場合は一眼レフカメラよりも電池の消費が早いので要注意です。

また、カメラの設定についても確認しておくと良いでしょう。

カメラの設定

  • ☑ 画像の保存サイズはLサイズ(最高画質)になっているか
     (LAWデータは編集ソフトが必要なため、通常は必要ないでしょう)
  • ☑ 日時が設定されているか
     (あとから写真を整理しやすくなります)

掲載誌面の準備とチェックポイント

写真を掲載する誌面イメージを用意して、撮影現場に行くことが失敗しないコツです。ラフやデザインフォーマット、参考写真などを用意しておき、以下の点を確認しながら撮影に臨みます。必要な写真の枚数が多い場合は、撮り漏れ防止にもなります。撮影Tips Vol.6「覚えておきたい使える構図」でも詳しくご紹介しています。

  • ☑ 写真は縦か横か
  • ☑ 写真の掲載位置と使用サイズ
  • ☑ 写真に文字を載せるデザインの場合の余白感
  • ☑ 冊子の場合、写真を載せるのは右ページか左ページか  
      (人物写真の場合、冊子のノド(綴じている方)を向いていると自然な印象を与えます)
  • ☑ 人物写真の場合、全身か上半身か

どんな写真を撮る場合でも、必ずその場で撮れた写真を確認し、上記のポイントをクリアしているかチェックしましょう。基本的なことですが、明るさが十分にあるか、手振れやピンボケしていないかなども確認します。再生画面で+マークを押して拡大すると良いですよ。

人物撮影の場合は、服装や瞬きをしていないかなどのチェックも必要になります。詳しくは撮影Tips Vol.7「社内報で使える!ポートレート撮影のコツチェックリスト付き」の記事もぜひご活用ください。

故障かも?と勘違いしやすい例3つ

一眼レフカメラの操作は、メーカーやカメラごとに変わりますが、いくつか知っておかないと「故障した!」と勘違いしやすいポイントがあります。もし該当するお悩みがあれば、参照してみてください。

  1. ①ピントが合わない

原因1 レンズが汚れている
レンズが汚れていると鮮明に撮影することができません。レンズを手で直接触ってしまうと指紋などがついて曇ってしまう場合があります。専用のクロスで拭いてきれいにしておくようにしましょう。レンズは傷つきやすいので、専用のクロス以外で拭くのはやめてください。レンズカバーを付けておくと安心です。

原因2 レンズがきちんと本体についていない
本体とレンズに合致するポイントが示されているので、そこを合わせて、レンズを回してカチっというところまではめてください。

白い丸の位置を合わせて、レンズを回して本体に取り付けます

原因3 被写体に近づきすぎている
撮影Tips Vol.3「レンズの種類と特徴(広角・望遠)」の記事でも触れましたが、レンズには最短撮影距離というものが存在します。望遠にするとより最短撮影距離は長くなり、被写体から離れないとピントが合わなくなります。ピントが合わないときは、一度被写体から十分に距離をとってピントを合わせるようにしてみてください。

②ファインダーがぼやけてよく見えない

たいていファインダーの横などに、視度調節ができるダイヤルがついています。撮影者の視力に合わせて視度が調節できますので、ダイヤルを動かしてみましょう。何かのはずみでダイヤルが極端な設定になってしまい、「ファインダーの中がぼやけてしまい困った」という経験をする初心者が多いです。

③蛍光灯の下で撮影した際に、帯状に暗い影が入る

これはフリッカー現象といいます。蛍光灯やLED照明が目に見えない速さで点滅しているのを、シャッターの速さがとらえてしまっているためにこのように写ります。対策としては、シャッタースピードを遅く(1/100以下程度)すると点滅が写らなくなります。ただ、シャッタースピードが遅くなると手振れしやすくなるので注意が必要です。機種によってはフリッカー現象の対策機能が付いたカメラもあります。

いかがでしたでしょうか。撮影やその段取りは、経験を重ねることでスムーズに対応できるようになります。まずはカメラに触れて、撮る機会を増やすことが上達への近道です。
次回は、撮影Tips最終回です。写真の解像度や編集・加工についてお伝えします。

太平社では、担当者様向けに一眼レフカメラやスマホカメラを使った撮影ワークショップも随時開催しています。当社が過去に開催したワークショップのレポートはこちらからご覧いただけます。

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