2023.07.18 写真撮影Tips
企業のWEBサイトやSNS、各種パンフレット、社内報などのクオリティにも大きく影響する写真撮影。最近は撮影機材の進化とともに、担当者様が自ら撮影した写真を使用するケースも多くなってきました。そんな中、「もっとうまく写真を撮りたい」「どうしたらあんないい感じの写真が撮れるかコツを知りたい」という担当者様も多いのではないでしょうか。
この連載では、「一眼レフを使って撮影をしたい!」という担当者様に向けて、一眼レフカメラの基礎知識、制作に使うための写真の撮り方のコツ、社内のよくある撮影シチュエーションでの撮り方など、初心者の方にも役立つ撮影Tipsをお伝えしていきます。ぜひこちらの記事を読んで、担当者様ならではの視点・タイミングでしか撮れない、ベストショットを狙ってくださいね。過去の連載記事はこちらから。
Vol.6となる今回は、構図についてお伝えしていきます。仕上がりをイメージしながら、制作に使いやすい構図、被写体が引き立つような構図を覚えて、意識して撮れるようになりましょう。
現場に行ったらいきなりカメラを構えて、何となく撮影を始めてしまっていませんか?まずはカメラを構える前に、仕上がりをイメージしながら自分の目で現場を確認し、どのような構図がいいかを考えましょう。特に制作で使う写真の構図は、レイアウトやデザインにも大きく影響します。下記のチェックリストに沿って仕上がりイメージを押さえておくと、迷いがなくなり、適した構図の判断や被写体への指示出しがスムーズになりますよ。
仕上がりイメージを確認できるカンプやラフ、参考資料などを手元に持って撮影に臨めるとなおいいでしょう。
ちなみに、構図の第一歩ともいえる写真の縦横は、見る人に与える印象も違います。縦写真の場合は、主観的な印象を与えやすく、被写体を引き立てたい時やお顔を印象付けたいポートレートの時におすすめです。一方、横写真は、説明的で多くの情報を伝えたい場合(背景も伝えたい)に適しています。
縦写真は被写体を引き立て、横写真は背景を含めた多くの情報を伝えやすい
仕上がりがイメージ出来たら、被写体をバランスよく配置しましょう。その時に使えるのが三分割法です。画面の縦横に1/3ずつ線を引き、交差する線や点上に被写体を置くことでバランスよく安定した構図になるのです。カメラの設定で三分割の線を画面上に表示させることもできるので、ぜひ試してみてください。
三分割の縦線上に手帳やペン、タブレット、コーヒーが配置されている
コーヒーは右下の交差点上に配置
縦線上に赤ちゃんの顔、お母さんの顔を配置
お母さんの手は右下の交差点上にある
次の二つの構図も、簡単で覚えやすいのでぜひチャレンジしてみてください。
画面の真ん中に被写体を置きます。写したいものをストレートに伝えられる、パンチのある構図です。人物やペットの写真、食べ物や商品、建物など何にでも使える構図です。
画面の中に三角形ができるように構成すると安定感が生まれます。風景や建物、お花などを撮る際に使いやすい構図でしょう。反対に、画面の中に逆三角形ができるように構成すると不安定な印象を与えます。
いかがでしたでしょうか。構図を意識できれば、写真のバランスが良くなり、与えたい印象や伝えたいことをより表現できるようになります。いろいろな構図を試して、写真のクオリティアップを目指しましょう!
次回は、ポートレート撮影にフォーカスして上達のポイントをお伝えしていきます。社員をかっこよく撮りたい担当者の方、ぜひ読んでいただけるとうれしいです。
太平社では、担当者様向けに一眼レフカメラやスマホカメラを使った撮影ワークショップも随時開催しています。当社が過去に開催したワークショップのレポートはこちらからご覧いただけます。
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