2022.12.15制作事例
「こんな社内報が読めるとは、アワードの審査員をやっていて良かった」という声まで審査員から出るほど高い評価を得た日産車体㈱様の社内報『PolePole』が、今回２つの特集でゴールド賞を受賞しました。さまざまな企業の社内報制作をお手伝いしてきた太平社にとっても、最高評価のゴールド賞のW受賞は初の快挙。そんな『PolePole』にはどんな評価が集まったのか、制作の裏側と合わせてご紹介します。社内報をはじめ広報ツールの制作を担当されている方に、ぜひ参考にしていただければと思います。
『PolePole』という誌名の由来は、「ゆっくり、のんびりと」を意味するスワヒリ語から。日々頑張っている皆さんのひとときに、ゆっくり読んでほしいという願いが込められています。社員に読んでもらいコミュニケーションが広がるよう、なるべく多くの社員の笑顔を誌面に登場させることを毎号意識しています。
2020年の誌面リニューアルの際には、「若手社員にもっと読まれる社内報にしたい」という思いから、デザインを刷新し、若手社員が表紙に登場する新企画もスタートしました。社内報の紙質も風合いのあるものを選んだり、A4サイズだったものをA4変型サイズにしたりして、リニューアルのインパクトをきっかけに読者層を広げる工夫を重ねてきました。
『PolePole』のリニューアルについてご担当者様がじっくり語ったインタビュー記事「コロナ禍での社内報リニューアル」は、広報担当者向け情報誌『SHARE』のvol.7とvol.8に前編後編にわたって掲載していますので、ぜひご覧ください。
今回ゴールド賞を受賞した企画の一つ目は「ありがとう シビリアン」特集。長きにわたり生産してきた車種の生産終了の節目に、さまざなな切り口で多くの関係者と共にその歴史を振り返り、シビリアンがもたらした会社のDNAを改めて浸透させることを目指した内容です。
審査員からは「（社内関係者だけでなく）多様な外への取材を通じて視点が多角的になっている」「集めた素材を盛り込みすぎることなく、全体のバランスや読みやすさにこだわりぬいた編集力もすばらしい」「媒体全体に共通するデザイン性の高さが、本企画でもいかんなく発揮されている」などのコメントが寄せられました。
さまざまな切り口でたたみかけるようにシビリアンに迫った企画の最後を締めくくるのは、「CIVILIAN FOREVER」のコピーと共に、社員たちの働く姿を敷き詰めた見開きページ。「思わずぐっと来てしまいました」「多くの写真の中に自分の姿を探す社員の気持ちが、手にとるように分かります」などのコメントが審査員から寄せられました。社内アンケートでも社員からダントツの人気を集めた当特集には、「永久保存版にしたい」「読み応えがあった」などたくさんの嬉しい声が社員からも集まっています。
ゴールド賞を獲得したもう一つの企画は、「もっと安全、もっとプレミアム！ 2021 NEW CARAVAN」特集。新発売となった新型キャラバンの開発から生産までのプロジェクトを追った内容です。クルマの内装外装を大きな写真で見せ、ポイントや開発の裏話などを社員に語ってもらう特集展開。じっくり読みたい人、ポイントをさらっとおさえたい人、読者それぞれのニーズに応えられるよう掲載情報を意識した構成となっています。
「質の高いデザイントーンで、美しく洗練された誌面」「テキストとビジュアルのバランスもとれており、その点では申し分ない」「多くの色を使わずにここまでデザイン性高くページを仕上げられるのは、デザイナーさんと編集者の連携の証」など審査員からの評価コメントが寄せられました。
特に注目が集まったのが特集の立ち上がりとなる扉ページ。多くの社員たちの尽力によって完成しつつあるクルマを、最後まで愛おしそうに確認する社員たちの姿を捉えた１枚に、特集タイトルとリードをシンプルに重ねた１ページ。「１枚画像の扉が本当に素敵ですね。扉の写真で涙が溢れました」という審査員の評価コメントからも、写真の持つ力の大きさを改めて感じました。
「この充実度は素晴らしいのひとこと」「ご苦労の甲斐あって本当に素晴らしいページに仕上がっていますね」と審査員が漏らすなど、手間暇を惜しまず、コロナ禍でもできる範囲で精力的に取材、撮影し、適切な編集デザインで誌面に落とし込んでいった努力が、見る人の胸にしっかり届き、ゴールド賞W受賞という結果につながりました。
太平社ではさまざなお客様と一緒に、社内報をはじめ各種広報ツールの制作に日々取り組んでいます。制作物の品質改善や作業負担の軽減など、お困り事がありましたら、お気軽にご相談ください。
