2022.08.09 ワークショップ
毎回、参加者から好評を頂いていた校正・校閲ワークショップを、今回はオンラインで開催しました。校正・校閲のプロフェッショナルが講師を務め、校正ミス予防にすぐに役立つ知識・実践スキルを2時間に凝縮してお伝えした当日の様子をレポートします。
「基礎から学べる 校正・校閲ワークショップ」開催概要
開催日
2022年7月22日(金)13:30-15:30開催方法
Webセミナー(Zoomでの配信)定員
20名社内報担当者に限らず、文章をチェックする作業はどんな業種にもつきもの。当日は、さまざまな業界の広報部や経営企画部、総務部、大学関係者の方など20名のみなさまにご参加いただきました。
校正の初心者から、普段の校正作業に苦手意識を持っていた方まで、幅広い層を対象に校正スキルを体系的に学べる内容をお届けしました。
日ごろから多くの企業の制作物をサポートしている講師と太平社のディレクターが、お客様のお悩みの声や経験に基づき開発したオリジナルのプログラム。最新の動向やツール類の進化にも対応して、回を重ねるごとにブラッシュアップしています。
プログラム
■はじめに 校正マインドって?
■概説編
■基礎知識編
■実践編
企業が発信する情報は文章ミスがないことが大前提。ところが、万一ミスが漏れてしまうと、信頼を大きく損なったり、刷り直しや訂正対応などでコストがかかってしまったりするリスクがあります。最近では流出したミスがSNSで指摘・拡散されてしまうなんてことも…。
こうしたミスは、必ずしも国語力があれば防ぎきれるわけではなく、間違えやすいポイントを押さえたうえで確認したり、チェックのプロセスを整えたりするなどといった、テクニックや経験も非常に重要であると講師は話します。
校正は、1日の研修ですぐにミスがゼロになるということはありません。しかしながら、間違えやすいポイントを知って実践を繰り返すことで、徐々に感覚が養われ、確実にミスが少なくなっていきます。
加えて、ミスを出さない校正マニュアルやワークフローチェックシートの作り方も講座の中でお教えしています。「作業を細分化して一人でも多く目を通すことが予防につながる」というのが講師からのアドバイスです。
学びを効果的に身に付けていただくために、クイズやミニテストも豊富にご用意。学びの効果を実感しながらステップアップしていける点が好評です。チャットを通じて、疑問や質問も都度遠慮なく質問していただけました。
参加者からはこんな声をお寄せいただいています。
最近のトレンドとして、太平社をはじめとする校正のプロの現場で活用が進むデジタル校正ツールの話題もお届けしました。デジタル校正は、大量の文章でも素早く間違いを見つけられる一方、実用の基準に設定をカスタマイズする必要があったり、機械では見分けられないミスがあったりもするので、アナログな確認作業との併用が不可欠というところがポイントです。
どんな職種・業界の方にとっても役立てていただける本講座は、今後も定期的に開催していく予定です。お悩みに合わせて、カスタマイズしたオリジナルのワークショップをご提供することも可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
過去にリアルで開催された「校正・校閲ワークショップ」のレポートはこちらからご覧いただけます。
「社内報担当者のための校正・校閲ワークショップ」の講師を務める木下彰二氏が校正について語ったインタビュー記事が、広報担当者向け情報誌『SHARE』のvol.02に掲載されています。ぜひご覧ください。