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光のコントロール

2023.05.19 写真撮影Tips

光のコントロール

企業のWEBサイトやSNS、各種パンフレット、社内報などのクオリティにも大きく影響する写真撮影。最近は撮影機材の進化とともに、担当者様が自ら撮影した写真を使用するケースも多くなってきました。そんな中、「もっとうまく写真を撮りたい」「どうしたらあんないい感じの写真が撮れるかコツを知りたい」という担当者様も多いのではないでしょうか。

この連載では、「一眼レフを使って撮影をしたい!」という担当者様に向けて、一眼レフカメラの基礎知識、制作に使うための写真の撮り方のコツ、社内のよくある撮影シチュエーションでの撮り方など、初心者の方にも役立つ撮影Tipsをお伝えしていきます。ぜひこちらの記事を読んで、担当者様ならではの視点・タイミングでしか撮れない、ベストショットを狙ってくださいね。過去の連載記事はこちらから。

Vol.4となる今回は、写真の印象を左右する光のコントロールについてお伝えします。光が被写体に当たる位置や特性を考えながら撮影できれば、狙いたいイメージや用途に合った写真が上手に撮れるようになりますよ。

順光と逆光

スマホなどで写真を撮る際にも「逆光だから暗く写ってしまうね」という話をしたことはありませんか?逆光というのは、被写体の後ろ側に光源がある状態をいい、下記のように写ります。

被写体は陰になって暗く、その境界線は光でふんわりと写っています。被写体の顔をきちんと見せたい場合や、切り抜きで使用する際には適しません。ただし、被写体の雰囲気を情緒的に伝えたい場合や、ふんわり柔らかい印象を演出したい時には、あえて逆光で撮影するとよいでしょう。

こちらもチューリップの後ろに光源おいて、逆光で撮影している写真です。チューリップ自体が暗くならないように、かなり明るい設定(f値を低く、シャッタースピードを遅く、ISOを高くするなど)で撮影し、背景は白く飛ばしています。女性を撮影するときなどは、優しい印象になりますから、背景はあまり写さなくても良い場合で、人物を切り抜かず、長方形や正方形など角版で写真をレイアウトするのであれば、逆光での撮影に挑戦してみても良いと思います。

対して、被写体の正面から光を当てた状態を順光といいます。

このように、被写体の顔や体がはっきりと明るく写ったポートレートは順光で撮影されています。顔のしわが目立ちにくく、色がはっきり再現されるという利点もあります。室内で被写体を明るく撮影したい時などは、窓を撮影者の背に、被写体の正面に光が当たるような場所を選びましょう。

サイド光

こちらの写真は、男性の鼻筋や首の筋、腕の筋肉などが陰になり立体感が強い印象です。このように、男らしい、かっこいいといった印象に撮りたいときは、強めの光源を被写体の左右どちらかにおいたサイド光で撮影します(この写真は向かって左側にライトや窓からの自然光などの光源があります)。
ちなみに、人の顔は左右で印象が異なるため、余裕があれば左右両方から撮影しておくのがおすすめですよ。

室内撮影での注意点

人物を撮影する際や、被写体の色を正しく再現したい場合には、自然光(太陽の光)で撮影するようにしましょう。室内の照明は、青白い蛍光灯や黄色っぽい電球など、色がついている場合が多く、写真もそれに影響された写りになります。カメラの「ホワイトバランス」という項目で光源による色味の調整はある程度できますが、澄んだきれいな色と明るさで撮影するには、自然光が一番です。

室内で撮影する場合は、被写体を窓際において優しめのサイド光で撮影するか、撮影者が大きめの窓を背にして順光で撮影するのがおすすめです。窓から取り入れる光量が足りず、写真が暗くなってしまう場合は、室内の蛍光灯などもつけて調整してみてください。

向かって左側にある窓から自然光を取り入れたサイド光の写真

屋外撮影での注意点

晴れた屋外で撮影する際には、光が強く当たりすぎることに注意が必要です。この写真は、男性の顔に強い光が当たり、影も強めに出ています。まぶしくて被写体の表情も険しくなりがちですから、こういった場合は日陰に移動し、被写体に直接光が当たらない場所で撮りましょう。表情も引き出しやすくなり、陰影が少なく、均一に光が回った写真が撮れます。他には、逆光で露出を明るくして撮影することでも被写体の陰影を軽減できますので、必要に応じて試してみてください。

一方で、曇りや雨の日は光量が足りず、写真が暗くなりがちですから、f値が1.4や2.8などの明るいレンズを使用したり、ISO感度をいつもより上げたりして撮影に臨みましょう。晴れた日は日陰の方が撮りやすいと説明しましたが、ポートレートが一番撮りやすいのは実は明るめの曇り空の日で、陰影が出にくく失敗しづらいと思います。

いかがでしたでしょうか。光をコントロールできれば、失敗なく、イメージ通りの写真が撮れるようになるはずです。次回は引き続き、ストロボやレフ板を使って光をコントロールする方法をお伝えします。ポイントを押さえれば誰でも使うことができますよ!

太平社では、担当者様向けに一眼レフカメラやスマホカメラを使った撮影ワークショップも随時開催しています。当社が過去に開催したワークショップのレポートはこちらからご覧いただけます。

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