2023.05.01制作事例
ダイバーシティは企業にとっていまや、最も重要なテーマの一つとなっています。IRや採用活動を見据えた対外的な発信はもちろん、社員の理解促進といった、社内への情報発信の重要性を再認識し、強化している企業も増えています。
太平社にも、ダイバーシティ活動を促進する広報ツール制作のお悩みは数多く寄せられ、ダイバーシティが注目され始めた当初からさまざまな実績を重ねてきました。今回は、ウェブ社内報で配信するダイバーシティ記事の制作をお手伝いしている、西武ホールディングス様の事例をご紹介します。
もともと、西武ホールディングス様のダイバーシティ啓発ポスターやサイネージ、トークイベントのパンフレットなどの制作をお手伝いしていた当社。
グループ会社ごとに事業内容や状況の違いが大きい西武ホールディングス様では、経営戦略にもかかわるダイバーシティの理解・浸透は課題となっていました。
そんな中、ウェブ社内報「Web-ism」で連載するダイバーシティ関連記事の制作についてご相談を頂きました。「せっかくの取材記事なので、いい形で届けたい」「キャッチ―な見出しや企画タイトルなどクリエイティブ面をプロにサポートしてほしい」「記事をまとめる時間がない」「社員の目を引くような写真を撮ってほしい」などのご要望を伺い、動き出しました。ご担当者さまには、取材のテーマ設定や社内調整、原稿確認など、注力すべきところに専念いただき、取材の質問案や写真パターンの想定といった事前準備から当日の取材・撮影、その後の原稿作成などは当社にお任せいただきました。
ウェブ社内報での連載は、CMSを導入していればご担当者さま自ら更新でき、手軽かつスピーディに情報を発信できることが強みです。一方、締め切りや掲載量にしばりがないため、一般的に、ご担当者さまが多忙になると掲載が滞ってしまったり、記事のクオリティを保ち続けられなかったりすることも…。
そこでまず当社がご提案したのが、年間の発行スケジュールを決めること。いつ何をしなくてはいけないか、見える化したスケジュール表をスタッフ間で共有しました。また、きちんと期限を決めて毎月発行することで、読者の信頼や期待に応え、記事を読む習慣をつくることを狙いました。
記事の内容は、グループ全体にかかわるダイバーシティ戦略を責任者に語っていただいたり、さまざまな経歴を持つ役員への取材からダイバーシティに関する知見を掘り下げたり。時には、「全社員活躍」を体現する社内プロジェクトを取り上げるなど、いくつかパターンはありますが、特にトップダウン型の記事に重点を置いています。
それは、一般社員だけではなく、マネジメント層にもダイバーシティを「自分事化」していただき、社内全体に波及させたいという狙いがあるからです。こういった戦略は企業の文化や風土、目標への到達度合いなどで変わってくるでしょう。
制作する上で大事にしているポイントは、「良いことも悪いこともなるべくリアルに伝える」ことです。会社で真のダイバーシティを実現させていくためにも、厳しい意見や、これから会社全体で努力すべき点など、忌憚のない意見を引き出せるよう、取材の雰囲気づくりにも努めています。
また、記事のまとめ方に関しては、2,000~3,000字程度の読み飽きない文量を1記事として、誰が読んでも分かるように補足説明を加えたり、平易な言葉遣いを意識したりしています。
加えて、取材相手の自然な表情を引き出した写真も、記事をクリックしてもらうために大事な要素。社内の撮影場所を事前にロケハンし、撮影イメージやポーズのパターンもいくつか用意して撮影に臨みます。
そのかいもあり、連載の有馬充美社外取締役インタビュー記事は、「いいね」数の最多記録を獲得しました。みずほ銀行初の女性執行役員を務め、リーダーシップ育成プログラムを展開するなど多彩なキャリアと経験を社会に還元している有馬社外取締役。社会人になった頃のエピソードや、バリキャリなイメージとは裏腹な、働き方に対する意外な価値観などに共感が集まり、「今の自分に必要な刺激をもらった」など社員からのコメントも寄せられています。
今後、記事の更新と併せて取り組みたいのが、社員へのPRです。西武ホールディングス様のウェブ社内報には、さまざまな部署からのお知らせが日々更新されています。ただ待っているだけでは、ダイバーシティ記事の読者はなかなか増えません。そこで、ダイバーシティ推進部では、研修やイベントに参加した社員に、ダイバーシティ関連の記事更新やイベント情報の社内DMを送付しています。DM登録者を増やし、ダイバーシティの情報をしっかり届けるために、DMを使った告知戦略や掲示ポスター・ノベルティなどでの啓発活動のお手伝いも、引き続き行っていきます。
太平社ではさまざまなお客様と一緒に、ダイバーシティ関連の広報ツール制作や企画立案のお手伝いに日々取り組んでいます。制作物の品質改善や作業負担の軽減など、お困り事がありましたら、お気軽にご相談ください。
また、広報担当者様向け情報誌「SHARE」では、ダイバーシティに関する有識者インタビューや企業の取り組み事例も掲載しています。無料で購読できますので、ぜひ下記フォームよりお問い合わせください 。